このCDタイトルは、ムード・ミュージックの
基礎時代に活躍したアーティストを考察するために
企画したシリーズです。既に重要な作品を多く収録している
『レコードのムード』や『インストゥルメンタル・パレード』
などと企画は重複してしまいますが、
こちらはアーティスト面からの考察として
解釈していただければと思います。
後に関連記事などを冊子として追記提供させていただく予定です。
このジャンルとしては重要なアーティスト、
ローレンス・ウエルクの楽団テーマ「バブルス・イン・ザ・ワイン」の
貴重なファースト・バージョンから、吉本新喜劇のテーマとして使われた
ピー・ウィー・ハント楽団演奏のオリジナル「恋人を取られて」、
そして大編成オーケストラによるムード・ミュージックの
開拓者アンドレ・コステラネッツ管弦楽団の演奏に、
ピアニスト・楽団指揮者・特に作編曲家としては大いに評価された
天才アーティストのモートン・グールドによるコール・ポーター作曲
「夜も昼も」など、重要な演奏家の作品がつまったアルバムであります。
また、カスケイディング・ストリングスを生み出した
マントヴァーニ楽団の「シャルメーヌ」は、
入手の容易な演奏であると思われるかも知れませんが、
みなさんのお耳にされているものは、おおよそ手法の効果を
より楽しませるために後に録音されているもののはずです。
ここに収録のものは、本国イギリスで
最初に作られたバージョンのレコード(SP盤)で、
同年発売のアメリカのドーナツ盤とも聞こえ方が随分違います。
当時のイギリスのラジオでも流れた、マントヴァーニ楽団の
原点となる録音です。お聴きになったことはありますか?
収録曲名:
01:バブルス・イン・ザ・ワイン(ローレンス・ウエルク楽団)
02:シャルメーヌ(マントヴァーニ楽団)
03:キューバの月光(マントヴァーニ・ティピカ楽団)
04:碧空(バルナバス・フォン・ゲッツィ楽団)
05:夜のタンゴ(バルナバス・フォン・ゲッツィ楽団)
06:オー!(ピー・ウィー・ハント楽団)
07:恋人を取られて(ピー・ウィー・ハント楽団)
08:トルコの黄昏(レイモンド・スコット・クインテット)
09:パワーハウス(レイモンド・スコット・クインテット)
10:夜も昼も(モートン・グールド管弦楽団)
11:ラヴァー(アンドレ・コステラネッツ管弦楽団)
12:ホット・カナリー(ポール・ネロ)
(曲間含む合計:約34分40秒)

S0602131586
(社)日本音楽著作権協会 許諾済
媒体:音楽CD(自主制作CD-R盤)
※このディスクは、古いレコードを音源としているため、
ノイズや歪みによる、お聴き苦しい箇所があります。
※通常の音楽CDとしてお楽しみいただけますが、
記録用ディスクに録音したCD(オレンジブックパート2に準拠)なため、
一部のCDラジカセ、古いタイプのカーステレオ等では
かかりにくい等の現象が出る場合があります。